認知症①~犬や猫にもあるんです~

先日、動物(主に犬と猫)の認知症について、セミナーで勉強をしました。
(以前は人でも「痴呆」と呼ばれていましたが、表現が適切でないということで、今では「認知症」と言われています。)

犬猫では、《認知機能不全症候群》が正式な名前なのですが、あまりに長いので、以下「認知症」と書きます。厳密には違う部分もありますが、とりあえず人の「認知症」と同じ病気と考えてください。

さて、ペットが長生きするようになり、人間のお年寄りには昔からある病気ですから、犬や猫も認知症になることはよく知られていると思います。
一方、高齢になって進行してくる一般的な認知症は、初期に発見できれば、ある程度は進行を抑制できる病気だということが、あまり知られていないように感じています。

そもそも、認知機能の低下が一定の段階以上に進んでしまった状態が認知機能不全という状態です。そこまで低下させないようにすべきで、低下してしまった認知機能を再び戻すことは難しいのです。(人間も同じです。)

連載形式で、犬や猫の認知症のお話をしていきたいと思います。
次回は、認知症の犬や猫の症状について解説する予定です。